CMは時代を映す鏡である

バブル最盛期直前、日本は空前の好景気に沸き始めた時代に制作されたコカ・コーラの「I feel Coke」シリーズは1987年~1989年の3年間に渡り放映され第27回CM音楽部門ACC賞を受賞しているが中でも1987年版の「オフィス編」はCM史に残る傑作のひとつであると思う。なぜならこの時代の空気感を実によく読み取っていてこれ程完成度が高くて色褪せないCMはあまり存在しないと思うからである。

この作品は映像と音楽のコラボが秀逸で作曲はブルーコメッツの井上大輔、歌唱担当はSing Like Talkingでデビューする直前の佐藤竹善。彼は小田和正の多くの作品やツアーのバックコーラスとして参加したりユニットも組んだ実力派である。透き通ったクリアな歌声が見事にこの作品とマッチしている。ドラムは世界的に有名なSteve Gaddが担当している。またこのCMの特徴としてこの作品が出てくるまでは格好良く見栄えがするイメージCMといえば、ほぼ白人の外国人モデルや俳優で占められていたがハーフのモデルが参加してはいるもののこのCMの様な日本人モデル中心のCMは珍しくこのCMの出現で日本のCM作品創りが大きく変わったひとつのターニングポイントといってもいい作品である。主な出演者は 雑誌「メンズクラブ」の専属モデル であった ケン・ブレ二ス、 女性モデルの中心は当時のCM女王と言われた松本孝美。またこのCMの0:57からまだ当時無名であった俳優・伊原剛志が出演している。ノスタルジックに当時が良くて今の時代が悪いと語るのではなく少なくとも地価の異常高騰などいろいろな問題を抱えていた時代にもかかわらずそれでもまだ人々が寛容でおおらかな心を持って前を向いて生きていた時代だったと思う。このCMを懐かしく見てそう思うのは私だけだろうか?

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