紅葉を求めて名古屋市東区徳川町にある「徳川園」へ行ってきました。ここはもともとは徳川御三家、尾張藩二代藩主光友の隠居所として元禄8年(1695年)に造営された13万坪(約44ha)に及ぶ大名庭園が始まりでその後、歴史の変遷を経て、昭和6年(1931年)徳川家から名古屋市へ邸宅と庭園が寄付され市民のための公園となりましたが、平成13年(2001年)には改めて日本庭園として改修整備され現在に至っています。総面積2.3ヘクタールでさほど広くないにもかかわらず「龍仙湖」と呼ばれる海を見立てた池を中心に東海地方の景観を凝縮して構成されており高低差もあるため変化に富んだ景観を四季を通じて楽しめる庭園となっています。さて園によると今年の紅葉は例年に比べ、夏の酷暑のためか今一つ色着きが悪いとのことでしたが、私が訪れた時は園内の紅葉の見どころが、海(池)側から山側に移り始めた頃でしたので山側はまだ緑が多い印象でした。でもそれがかえって朱色ばかりの風景にコントラストを与えてくれていて撮影をしていても楽しく感じました。一枚目の写真は「大曽根の瀧」と呼ばれる落差6mの三段の滝で画像では分かりづらいですが上中下の三段の岩の組み方が異なって作られているため、水しぶきの表情に変化がありとても見応えがあリます。その他、園内の撮影スポットは数多く見受けられる上、静かな環境なのでゆっくり時間を掛けて楽しめる場所だと思いました。