現在の大須は1,300ほどの店や施設があるそうだが、そのうち年間7~8%の店舗が入れ替わっているらしい。それは元々、呉服屋や既製服などを売る店が多くそれが時代の流れと共に 後継者の高齢化で売り上げが落ちたなどの事情で店舗をテナントに貸すようになっていき若い世代をターゲットにしたメイド喫茶、フィギュアやカードゲームの店などがどんどん増えていき電気街のイメージからいわゆる オタク文化・サブカルチャーの街へと様変わりしていったのだ。その背景には大須商店街組合が採算が厳しく閉店せざるを得ない店と新規出店希望者を結びつける仕組みを構築して空き店舗対策・開業支援を積極的に行った ことが影響している。それが結果的にあらゆる業種の店が立ち並び大須ならではの混沌とした街並み、いわゆる「ごった煮の街」を形成していてその結果、珍しさと面白さを楽しむ客を多く呼び込むという好循環を生み出しているのだ。 今日も時代の変化を敏感に感じとる一方で旧来のお店を頑なに守り続けようとするふたつの顔を持つ 大須の街 。何度訪れてもその都度新しい発見がありワクワクするこんなにおもしろい街は他にあるのだろうか 。
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